ファンタジーにはいりこめない体質の人へのヒント

わたし自身、
「ファンタジーってはいりこめないから苦手」と
思ってきました。
だから、本屋大賞の『鹿の王』も
たぶん読んでも続かない・・と考えていました。
その作者の上橋菜穂子さんを含む3人
荻原規子さん・佐藤多佳子さん
の鼎談の本を読んでみました。
荻原さんの作品もどちらかというと苦手カラーでした。
佐藤さんの作品は『しゃべれどもしゃべれども』をはじめ
わりと受け入れやすいほう・・
だから、どんな考え方の人たちなんだろう?
という興味から手にとった鼎談の本。

結果、
ああ~、そういう考えで書いているなら、
そのつもりで読んでいけば
わたしにもじゅうぶん受け入れられるんだな~
なんて、思わされました。

その要素は
1、ちょっと前の時代に、
あの世とか他界とか異界とかを
けっこう日常に意識していたのと
共通の感覚でいいということ

2、生きている方が面白い、ということを
論ではなく具体的なシーンの肌触りで伝えたいんだ
という気持ちなこと

でしょうか。

これまで、上橋さん荻原さんの作品は
読み始めても、
な~んかあまりにも想像の世界のことに思えて
それもいいけど、しょせんは作者の妄想だから・・
わたしはいいや・・

なんていう気分になって
読了しないことが多かったんです(苦笑)

作者たちの思いを知ることによって
違う受け入れ方ができそうで、
改めて読んでみたいな、
と思っています。

あ、それと、佐藤さんの「サマータイム」の
美音ちゃんのキャラクターについての話を読んで
これはわたしとおんなじ性質かも、と思いました。

「自分できちんと考えないと一歩も動けない、
だから周りからとろいと思われちゃう」
っていう。
お恥ずかしい話、大人になってもこれは変えられないのです。

 

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