図書館では一人一人がとくべつなんじゃ

たきぎを集めるおじいちゃんと暮らす女の子ステレ。
それも、目に見える友だちをだけでなく、
目に見えない友だちも。
誰もが、それぞれのお話を持ってる。
おじいちゃんからそう聞いたステレは、
そうだ! 図書館って、世界中を見る「目」みたいなものだって気づきます!
そうして何度も図書館を訪れているうちに、
図書館が、音にも満ちあふれていることにも気がつきます。
それは、読んでもらいたくて待ちきれない本たちが
ささやいたり、ページをめくったりする
小さな小さな音でした。
今までひとりぼっちだと思っていたステレは、
自分はもうひとりぼっちじゃないんだ! と感じました。
お話したがっている友だちに囲まれていたからです。
ステレだけじゃなく、大人も子どもも、
なんとなく周りからわかってもらえないと感じたことがある多くの人、
一人になりたいと思ったことがある人、
また、さびしいと思ったことなんかないという人にさえ、
自分が置かれた場所を改めて発見してしまう物語です。

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