目を閉じます。
すると、4人がかりでないとかかえられないような
太くて大きな木が現れます。
はしごをかけて登って登って行きます。
途中には洞穴があって、
その中にもはしごがずんずん続いています。
枝が3つに分かれているところに
小さな部屋がしつらえてあります。
すみっこには台所があって、水もでるしコンロもあります。
テーブルが一つといすが一つ。
カケスやヤマガラやリスたちが訪ねて来るし
窓から遠くの山や雲や畑が丸見え。
春も夏も秋も冬も
なんてすてきな場所でしょう。
部屋の細部を描いた村上勉の絵が
想像を掻き立てること掻き立てること!
主人公のかおるでなくたって
だれだってこんな木がほしい。
そして木の上にあるこんな部屋がほしい。
この木を生やせる、そういう心を持って毎日を送りたい。
そういう想像は、
いやなこと、つらいことだらけのこの世の中を生きる
大人にこそ必要だな・・・。
スケッチブックに大きな木の絵と
枝に作る自分の部屋を描いてみよう。