名著と言われる文学作品には、
きっと何か「読んでよかった」ということが
隠されているにちがいないと思う。
けど、難しそうで手が出ない。
けど、読んでみたい。
落語や歌舞伎のように
内容を知っていても
「また見たい」
「また聞きたい」
ということがあるんだから、
名著も、ストーリーや登場人物を知ってからとりかかると
ちゃんと味わえる、っていうのは納得できる。
なんか、前もってマンガやあらすじ本で知ってから読むって
間違ったこと、っていう意識がありましたが、
それは、長ーい名著については
必ずしも当たらないと気付かされました。
読むたびごとに新しい気づきがあるのが名著なんだしね。
たとえ読んでみて「つまらない」「意味がわからない」と感じたとしても
そう感じたきっかけがあるわけだから、
何も感じないのとは雲泥の差なんですね。
登場人物の相関図を書く、っていうのも、
とくにロシア文学なんかでは役立つことうけあいですよね。
名著には普遍性があるから、
昔に書かれたものであっても、
今生きているわたしたちの悩みに答えてくれる。
名著はいろんな読み方ができるから、
どんな人が読んでもその人その人の受け止め方ができる。
それにしても、本を読む人が増えると
世の中が住みやすくなると思う!
なぜなら、自分を相対化して見ることができる人が増えるからです。
いろんな生き方があることを認め合えるからです。
さまざまな人間関係が構築できる人が多くなるからです。