サライの付録に落語のCDがついていました。
志ん生の「芝浜」
円生の「掛け取り」
年の瀬の噺ということで季節を楽しめる内容。
はや年も暮れてきました。
年の瀬の雰囲気を味わえる文学は、
久保田万太郎・・
年の瀬をはじめ、冬のイメージがあります。
なんとなく寒々しい明治大正の浅草あたり。
酉の市の様子なんかが描かれたり
着ぶくれた姿で火鉢に当たる市井の人たちが
行き交っていたり。
きのうは冬至。
ちょうど柚子もあったことだし、
うちでも柚子湯にはいりました。
それで、かぼちゃも前の日に安いから買っておいて
ちょうどあったので、食べました。
今回は、ブログで行き来のあるoishippoさんの
トマト缶とサバの水煮缶のお料理にかぼちゃを入れちゃいました。
けっこういけました!
むかしなら、
「日毎に霜はいよいよ白い」
っていう時節ですね。
久保田万太郎作品を上演している
「みつわ会」公演。
今度の三月は
「雨空」
「三の酉」。
都合とお財布が許せば行きたいと思っています。
で、久保田万太郎の俳句集を広げて
どれか年の暮れの句をひとつふたつ載せよう、
と思ってページを繰っていると、
いつの間にか
どんどん句を読み進んでいき、
ブログ記事をアップするまでに
ひどく時間が経過してしまうのでした。
久保田万太郎の年の瀬の句から
ゆく年やしめきりてきく風の音
ゆく年や蕎麦にかけたる海苔の艶
久保田万太郎の句や文章からは
さびしくて美しい、ふつうの人々の息づかいが
伝わってきます。
そこに惹かれていつも心の底にそのトーンを持っています。